正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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美肌とお灸

     - 鍼灸治療

鍼灸治療にこられた方が施術終了後にキレイ度がアップするなぁというのはいつも感じることです。
肩こり、腰痛などがおもな治療ポイントで、特別なことはしていないのに・・・

東洋医学ではカラダの中を「気・血・水」が巡っていると考えています。
「気」は元気・陽気・活気など生命活動の原動力。
「血」は血液で全身に栄養分や酸素を運びます。
「水」はリンパ液や尿など体内にある水分で体表や体内を潤します。
「気・血・水」は経絡というカラダ中を網の目のようにめぐっているルートを流れているといわれています。

パソコンで仕事をする、スマホでSNSを楽しむ・・・私たちは目や頭を使うことが多く、
カラダを動かして何かするということが少なくなっています。
すると生命活動の源である「気」は頭に集中してしまいます。
もともと「気」はあたたまりやすく上に上がりやすい性質を持っています。
そうなると顔は水分不足のため潤いをなくし乾燥しシワ、シミの原因になります。
肌に潤いが足りないと感じると女性は保湿美容液などを利用しますよね。これは「外から与えられた」もの。
一方、お灸は「気・血・水」を巡らせカラダの水分の少ないところ、
多いところのバランスを整え自分の力で内側から美しさを作っていきます。
外からと内からと対策を複数持っているほうがいいですよね。

でも、『えっ!お顔にお灸をするの!?』と心配ですよ。大丈夫です。
経絡というルートが全身に張り巡らされていて、必ずしもお顔にお灸をしなくとも美肌に効果のある手足のツボを使います。
ここでは足三里と三陰交をご紹介しましょう。お灸ができない時はツボをイタ気持ち良い強さで3〜5回押してください。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」412号(2020年4月6日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。