正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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ゲンノショウコ

     - クスリになる食べ物

センブリとともに、日本の代表的な民間薬です。
これを飲むとよく薬効があらわれるというので「現の証拠」というまことに現実的な和名がついた植物です。
各地の山野に、ふつうにみられるフウロソウ科の多年草で、
夏秋のころ、葉のわきから細長い花柄を出し、先に小花柄をもった花を2つつけます。
西日本へ行くと花のピンクや紫紅色のものが多くなり、東日本には白い花が目立ちます。
北海道、四国、九州のほか、朝鮮半島、台湾に分布します。

げんのしょうこの
おのれひそかな花と咲く
種田山頭火

ゲンノショウコは、盛花期に茎葉を刈り取り、乾燥して薬用とします。
土用の丑の日に採取し、陰干しして用いると言い伝えられていますが、
ちょうど土用のころが盛花期で、茎葉がよく充実した収穫期となり、
丑の日をつけて覚えやすくしたのでしょう。
刈り取ったものは、風通しのよいところで陰干しします。
葉が多く、なるべく黄緑色のものが良品で、
日本薬局方では、花と果実の混合量を10パーセント以下と規定しています。
ゲンノショウコの主成分は、細胞組織を引き締めるタンニンで、
腸を引き締めるので下痢止めの効果がありますが、
利尿作用や便通をよくするクエルセチンなども含まれていますので、
多少飲みすぎても便秘になる事はありません。
下痢止めには1日20グラムを水600㏄で300㏄に煎じ、3回に温かいものを服用します。
健胃剤にもなります。汁だけ冷却して、食前30分に3度に分けて飲むと緩下剤となり、
薬効が変りますので、常習便秘にはこの方法を用います。
私たちの子供の頃は、かぶれ、冷え、渋り腹、なんにでもゲンノショウコを使ったものです。
北海道では一華風炉草を代用する人もあります。

うちかがみ
げんのしょうこの花を見る
高浜虚子

ゲンノショウコ


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」225号(2004年9月5日発行)に掲載された記事です。

著者
福士 高光
株式会社ケルプ研究所 代表取締役会長

略歴
F・E・ヨガライフ協会会長。理学博士。F&Eシリーズ開発者。