正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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納 豆(三)

     - クスリになる食べ物

古くから伝えられてきたことわざには、先人たちの生活の知恵が込められています。

・夏負けしたら納豆を食え
納豆は、体力強化食としては、理想的な高タンパク、高アミノ酸食、しかも疲労回復に効果のあるビタミンB類も豊富ですから、スタミナの回復に役立ちます。

・納豆は通じをよくする
納豆に含まれているオリゴ糖や繊維質が、腸内の善玉菌を増やして、通じをよくするからです。

・ボケたくなかったら納豆のネバネバを食べろ
納豆のネバネバに含まれている血栓を溶かす作用の強いナットウキナーゼが血栓を防いで血行をよくします。
また、レシチンも含まれていますので、記憶力を高めて、脳の働きを活発にします。

・納豆は美人を作る
「納豆食うひと色白美人」ともいいます。美容ビタミンといわれるビタミンB2が、他の食品にくらべて抜群に多いのが特長。ビタミンEが多い点も見逃せません。

・納豆の好きな子は骨がかたい
納豆には吸収のよいカルシウムがたっぷり含まれており、納豆好きな子は骨格もたくましくなるという意味。
カルシウムの欠点は、あまり吸収がよくないという点ですが、納豆のように良質のタンパク質食品といっしょにとると、その消化率が高くなります。

・風邪のひきはじめに納豆汁
寒気がして、風邪をひいたかなと思ったら、何はおいてもアツアツの納豆汁という意味。
納豆を包丁でよく叩き、刻みネギといっしょにみそ汁に入れ、アツアツのところをフーフーいいながら食べて、そのまま寝ます。
風邪のひきはじめなら、これだけで翌朝にはケロリと治る場合が多いものです。
ネギの発汗作用に加え、納豆菌の抗菌作用が風邪のウイルスや細菌類をやっつけてしまうためと考えられています。

有明や納豆腹を都まで 一茶

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この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」185号(2001年5月7日発行)に掲載された記事です。

著者
福士 高光
株式会社ケルプ研究所 代表取締役会長

略歴
F・E・ヨガライフ協会会長。理学博士。F&Eシリーズ開発者。