正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

ヨガライフスクールインサッポロ 機関紙「未来」ウェブ

*

手が冷たい人は心があたたかい?

「手が冷たい人は心があたたかい」聞いたことはありますよね。手が冷たいと握手をするのをためらってしまい、相手にもそれが伝わります。そんな時に、「手が冷たい人は心があたたかい」、これを使うと場が和み、握手しやすくなるという、握手をする文化圏の言葉からきたようです。他にも、屋外や水仕事で働くことが多い「手が冷たい」人をねぎらう言葉だとか、生理学的に緊張すると汗のため手が冷たくなるなど、いろいろな説があるようです。

相手の手の冷たさを知るというのは、手を握ったり触ったりという、人とのかかわりがあるからです。その手を大切に感じることができるならば、優しく対応できると思います。

そんな風に考えたい私の手は冷たいです。冬のこの時期は、手が赤黒くなるほど冷たい。さわると、「ひゃー」と言われます。患者さんに触る時などは、白衣のポケットに使い捨てカイロを入れ、温めた後でなくては触れない。毎年の冬対策です。

「冷えは万病のもと」と言われます。血行が悪くなることで起こる病気や代謝が悪くなることで起こり、さらには免疫低下で起こるもの。良いことはありません。そこで、体温を少し上げる方法を考えます。

身体を冷やさないで温める生活が大切です。例えば、シャワーで済ませず、必ず湯船につかること。毎日続けることが大切です。歩くことやスクワット、筋トレなど、ふくらはぎや太もも、腰の筋肉を使うことがおすすめです。大きな筋を使うことは血行改善につながります。

冷たい飲み物は避け、朝起きがけには白湯を飲むこと。寝る前にも効果的です。カフェインは体を冷やす効果がありますので、要注意です。ショウガや黒砂糖を紅茶やお湯に入れることもおすすめです。

カイロや湯たんぽ、腹巻、タイツなど、体を冷やさない工夫も大切です。お腹を温めることによって、臓器のはたらきもよくなります。血行が良くなるわけです。

本格的な冬が始まる前から準備しておくことが効果的です。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」456号(2023年12月5日発行)に掲載された記事です。

著者
村田 和香
群馬パース大学保健科学部
北海道大学名誉教授
保健学博士

略歴
札幌市内の老人病院に作業療法士として勤務。その時に、病気や障害を抱えた高齢者の強さと逞しさを実感。以後、人生のまとめの時である老年期を研究対象とし、作業療法の臨床実践、教育・研究のテーマとしている。