正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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忘年会の季節に

寒い季節になりました。12月はクリスマスに忘年会などもありますが、インフルエンザの流行が始まる月でもあります。

インフルエンザ対策として当たり前のことですが、強力なのは手洗い・うがいです。丁寧な手洗いは効果的です。洗った後は清潔なタオルやペーパータオルでよくふき取って乾かします。

乾燥も大敵です。空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下します。50~60%の適切な湿度を保つ必要があります。この湿度はお肌にも優しいものです。

インフルエンザは免疫力が弱っていると感染しやすくなります。また、弱った時の感染では、症状が重たくなってしまう可能性もあります。そこで、ふだんの健康管理が大切です。十分な睡眠とバランスの良い食事を心がけ、免疫力を高めましょう。

季節の変わり目は、自律神経が乱れますので、いつもより多めの睡眠が大切です。規則正しく寝起きし、できるだけ決まった時間に食事をとることも自律神経を整えることに繋がります。

けれど、この時期そうはいかないお付き合いも増えます。忘年会に、クリスマス、これに続いて新年会も待っています。これを乗り切る必要があるわけです。

飲み会だから昼は抜き、これはいけません。朝食・昼食をしっかり食べることをおすすめします。また、飲み会前に空腹でいると、飲みすぎてしまいます。ヨーグルトやチーズなどの乳製品やナッツ類を少し食べておくとお肌にも良いです。お肉は筋肉のもととなるアミノ酸やエネルギーを生み出すビタミンが含まれています。パワーの源ですので、きちんと食べることが大切です。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」384号(2017年12月5日発行)に掲載された記事です。

著者
村田 和香
群馬パース大学保健科学部
北海道大学名誉教授
保健学博士

略歴
札幌市内の老人病院に作業療法士として勤務。その時に、病気や障害を抱えた高齢者の強さと逞しさを実感。以後、人生のまとめの時である老年期を研究対象とし、作業療法の臨床実践、教育・研究のテーマとしている。