正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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健康状態を知る指標

健康の状態は身体的あるいは精神的な情報、そして社会との関わりなどによって総合的に評価されるものです。
健康と病気とは、すっきりと区別できるものではありません。とっても健康、問題なし、少し調子が悪い、病弱、病気、というように状態はいろいろあります。
このような自分の状態は、生活の中で体験的にわかることですし、気がつくことです。
たとえば、「今日は調子が良いなあ、食事がおいしい」、「うーん、いまいち調子が出ない。体がだるい」というようなものです。
身体的な健康の情報は数値で表すことのできるものが多いです。たとえば、身長・体重、血液の検査などです。けれど、このような情報も個人の認識次第でその取り扱いは変わってきます。

よくありますのは、ダイエット中の女性の体重は標準域である場合の多さです。自分では「肥満」と評価していることが多いようです。
体の自覚症状として次のようなものがあります。
夜更かし、朝寝坊、朝起きるのが辛い、食事が不規則、体がだるい、横になりたい、頭が重い、肩が凝る、じんましん、目の充血、舌があれる、口臭、便秘、下痢、胃が痛む、
いらいらする、かっとする、虚栄をはる、気疲れする、自信が持てない、憂鬱・・・あげるときりがありません。
これが長く続く時には、健康診断をおすすめします。
けれども、個人の健康を管理する最も適切な方法は、自己管理です。生活習慣を大切にし、健康を意識してチェックを行うことが大切です。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」185号(2001年5月7日発行)に掲載された記事です。

著者
村田 和香
群馬パース大学保健科学部
北海道大学名誉教授
保健学博士

略歴
札幌市内の老人病院に作業療法士として勤務。その時に、病気や障害を抱えた高齢者の強さと逞しさを実感。以後、人生のまとめの時である老年期を研究対象とし、作業療法の臨床実践、教育・研究のテーマとしている。