正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

ヨガライフスクールインサッポロ 機関紙「未来」ウェブ

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ストレスと上手につきあう

「からだの健康」だけではなく、「こころの健康」をあわせて考えることが、
いきいきと自分らしく生きるために重要な条件です。
自分の気持や感情に気づいて表現できること(情緒的健康)、
状況に応じて適切に考え、現実的にその問題を解決できること(知的健康)、
他者やとりまく環境のなかで良い関係を築けること(社会的健康)などを意味しています。
人生の目的や意義を見いだし、主体的に人生を選択すること(人間的健康)も大切な要素であり、
こころの健康は「生活の質(QOL)」に大きく影響するのです。
こころの健康を考えるとき、身体状況、社会経済状況、住居や職場の環境、
対人関係など、多くの要因が影響します。
なかでも身体の状態とこころは相互に関係していますので、日常生活全般に注目することが必要です。
こころの健康を保つ生活には3つのポイントがあります。「休養」、「ストレスへの対応」、「睡眠」です。

休養は疲労やストレスと関連あるものです。
仕事や日々の活動によって生じた心身の疲労を回復し、
元の活力ある状態にもどす「やすみ」と、
明日に向かっての鋭気を養い、身体的、精神的、
社会的健康能力を高める「やしない」です。
休養はリラックスでき、自分を見つめたりする時間を1日のなかに作ること、
趣味やスポーツなどで積極的に過ごすことなどを含みます。
明日の健康を考えていくところに休養の意味があります。

複雑な社会に生きる私たちは、ストレスの多い環境にあるといえます。
ストレスの影響を強く受けるかどうかは個人差がありますが、
過度のストレスが続くと、精神的な健康にも影響を及ぼします。
睡眠不足は疲労感をもたらし、情緒を不安定にし、
判断力を鈍らせることがあります。
睡眠不足のためにアルコールにたよることも多く、
また、高血圧や糖尿病の悪化要因として注目されています。
よく眠れることが目標となる時代です。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」192号(2001年12月20日発行)に掲載された記事です。

著者
村田 和香
北海道大学 大学院保健科学研究院 生活機能学分野 教授
保健学博士

略歴
札幌市内の老人病院に作業療法士として勤務。その時に、病気や障害を抱えた高齢者の強さと逞しさを実感。以後、人生のまとめの時である老年期を研究対象とし、作業療法の臨床実践、教育・研究のテーマとしている。