正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

ヨガライフスクールインサッポロ 機関紙「未来」ウェブ

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2019年をふりかえって

     - 鍼灸治療

今年も残り少なくなって参りました。
2019年をふりかえりますと元号が変わったこと、10月に消費税が10%になったこと、
東京オリンピックのマラソンと競歩の開催が突然札幌に変更されたことなどがすぐに思い浮かびます。
そして個人的なことなのですが先日1年ぶりに会った大阪在住の同級生が
腰椎を「いつのまにか骨折」していたことです。
「人生100年時代」という言葉も今年はずいぶん耳にしましたが、
この同級生の体調を見ていますと「人生100年」は
健康寿命を保ったうえでのことだよなぁ・・・と思うこの頃でした。
健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義づけられています。
厚生労働省も健康寿命の延伸に2020年度から75歳以上にフレイル健診を導入するそうです。
30数年間ヨガインストラクターとしてあらゆる年代の方とかかわらせていただいている身としましては
75歳でのフレイル健診は遅いと思いました。
その後、11月25日の読売新聞に国立長寿医療研究センターの
高齢者のフレイルについての追跡調査の記事が掲載されました。
その調査では8年前、65歳でフレイルの兆しが見える(プレ・フレイル)と判定された女性が
適度な運動を継続することにより73歳となった今は
フレイルの兆候なしと判定された事例が報告されていました。

ヨガに通われている皆さんは適度な運動、食生活への関心も高く、
お仲間との楽しい会話と健康寿命は長いと確信しております。
『筋肉は裏切らない‼』
であります。
来年もご一緒にヨガを楽しみましょう‼

*フレイルとは  筋力などの身体機能が低下し心身ともに弱ってきた状態


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」408号(2019年12月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。