正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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食べ合わせマジック

どんな食材を組み合わせて、どんな調味料を使うと、もっとおいしくなるかしら?
こんな風に考えて、味を追求されている方はいらっしゃいませんか。
おいしい組み合わせを探すのに役立つ方法として、
味覚を意識して組み合わせる、というものがあります。

食べ物には複雑な味から単純な味まで、幅広いものがあります。
さらに、見た目や匂いなど、味覚以外の感覚も味に関係してきます。
ですが、どんなに複雑な味でも、基本的に5つの要素でできています。
「甘味」「旨味」「塩味」「酸味」「苦味」です。
この5つは、舌の味蕾という器官で感じ取ります。
「辛味」や「渋味」は違います。辛味は痛覚、
渋みは触覚で感じるもので、基本的な味には入りません。

数種類の食べ物の組み合わせにより、
あるいは調味料の使い方によって違うのは、この5つの味のバランスで決まります。
例えば、「この食材は苦味が強くて、この食材は甘みと酸味が強い。だから合うかも」、と考えることで、
相性の良い新しい組み合わせが見つかりやすくなります。
特に、「甘味」「旨味」「酸味」のバランスを作るのが効果的です。
プリンにお醤油をかけると、ウニの味になるとか、
キュウリにはちみつをかけたらメロン味になる、という話を聞いたことはありませんか。
これはまさに、味のバランスが、別のものに近いものとなるため、味が変わった!と感じる結果です。
食べ合わせのマジックです。本当にそう感じるかは、お試しあれ。
ぜひ、味覚を意識して新しいおいしさを見つけてみてください。

ちなみに、私はF&E酵素の甘さが少し苦手でした。
ここに苦味を加えてはいかがかと思い青汁を入れてみました。
ドロドロになったものを薄めるために、いろんな液体を試してみました。
なんと豆乳が私の口に合いました。継続して飲むことにつながっています。
騙されたと思って、試してみてください。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」422号(2021年2月5日発行)に掲載された記事です。

著者
村田 和香
群馬パース大学保健科学部
北海道大学名誉教授
保健学博士

略歴
札幌市内の老人病院に作業療法士として勤務。その時に、病気や障害を抱えた高齢者の強さと逞しさを実感。以後、人生のまとめの時である老年期を研究対象とし、作業療法の臨床実践、教育・研究のテーマとしている。