健康のためのよりよい環境づくり
四季の変化が著しい日本では、夏は高温多湿、
冬は低温低湿と私たちの日常生活は、気候の変化の影響を大きく受けています。
北海道では冬の影響が生活を左右します。
また、科学技術の発達により、現代の生活は物質的には豊かになりました。
その「ものの豊かさ」の代償として、環境の汚染・破壊は直接的に間接的に私たちの生活を脅かしています。
私たちの体温は、外界温度の変化にも関わらず、37度近辺に保たれています。
体温調節中枢によって体内における熱産量と、体表からの放熱量によって熱収支のバランスが保たれています。
すなわち、暑いときは、皮膚の毛細血管が拡張し、血流量の増加により発汗を促す。
寒いときは、皮膚の毛細血管が収縮し、立毛筋・骨格筋の筋長により熱産量が高まります。
快適と感じる温熱条件は季節によって異なります。また、年齢や性別、衣服などよっても個人差があります。
室内で発生する環境汚染物質には、ガスレンジや暖房器具から発生する窒素酸化物や二酸化炭素、
家具や建材から発生するホルムアルデヒドなどがあります。さらに、動物の毛やダニ・カビなどもあります。
身近には化学物質がたくさんあります。日常使用している家庭用品の使用方法や注意書きを熟読しておきましょう。
何が原因かわからなくては対策できません。ダニやカビ対策は換気が一番です。
自然換気が困難な場合は、換気扇や除湿器を利用して、できるだけ湿気を減らすようにします。
健康な環境づくりにあたって、個人ができることがあります。
たとえば、テレビをこまめに消す。水道をこまめに止める。給湯温度は低めにする。
自動車のアイドリングをやめる。レジ袋を断り、買い物袋を持参する。
缶や瓶を分別リサイクルするなどです。
さて、あなたは実行している項目はいくつありますか。
これから可能と思う項目はありますか。未来の子供たちのためにやってみませんか。
この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」190号(2001年10月5日発行)に掲載された記事です。
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