強い身体を作る免疫力を高めるために
新型コロナウイルスによる肺炎が「指定感染症」となりました。早い収束を願っています。
私たちにできることは、予防と強い身体を作る努力です。
感染症などに対して抵抗力を獲得することを免疫といいます。
免疫の働きは、強さの差はありますが、誰もが持っている身体を守るシステムです。
免疫力が低下しているとインフルエンザにかかりやすくなったり、
アレルギーや生活習慣病、がんなどの命に関わる病気になりやすくなったりします。
免疫力を高めておくことが、病気の予防になるといえます。
前回も書きましたが、免疫機能を高めるためには食事が大切です。
それは腸を元気にすることにつながるからです。腸の中には善玉菌と悪玉菌、そして、
時によってどちらか強いほうにつく風見鶏のような菌の3つに分けられます。
もちろん、善玉菌が多いと免疫力が高まります。脂肪の多い食事、ストレス、
睡眠不足、冷えなどで腸の元気がなくなってしまうと、悪玉菌が増えすぎて免疫力が低下します。
善玉菌を増やすには食物繊維を積極的にとることです。
オクラ、海藻、こんにゃくなど水溶性食物繊維を含むものは、
善玉菌を増やし、いっそう免疫力を高めます。
また、ヨーグルトに含まれるビフィズス菌は細胞膜に免疫力を高める働きがあります。
ビフィズス菌は大腸ガンを抑制する物質を作るといわれています。
2つ目のポイントは、身体を冷やさないことです。
身体が冷えると、肩こり、腰痛、下痢、便秘、生理不順、貧血などの症状につながります。
冷えは自律神経を乱し、免疫力が低下します。マフラーや靴下、腹巻などを利用は大切です。
ストレスを受けると交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、
交感神経が優位になり、その結果免疫力が低下します。
ストレス解消は人によって様々ですが、一番簡単なものが入浴です。
ぬるめのお湯につかってリラックスし十分な睡眠をとりましょう。
この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」410号(2020年2月5日発行)に掲載された記事です。
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