薔薇
- 鍼灸治療
〝薔薇ノ木ニ薔薇ノ花サク、ナニゴトノ不思議ナケレド〟と北原白秋が詩に書いています。幾重にも重なる花びらの奥に妖精がひそんでいるような美しく不思議な花です。この季節になると私は大通公園11?12丁目や近郊の薔薇園に足を伸ばします。
私たちが庭に植えたり、薔薇園などで目にするのは園芸種です。薔薇は平安時代に中国から渡来していましたが貴族など一部の方々のものでした。それでは日本に自生していた薔薇はなかったのかしら?いえいえ、日本にも山野に自生する野生の薔薇がありました。ノイバラ、テリハノイバラ、ハマナスなどです。そうです。私たち道民になじみの深いハマナスも日本に古来から自生している薔薇だったのです。
薔薇は香りもステキです。香水やボディケア、スキンケアの材料にもなっています。そしてアロマテラピーでも心身両面に効果があります。薔薇の精油に含まれるゲラニオールやシトロネールという成分はココロを明るく高揚させ、緊張やストレスをやわらげてくれます。自信をなくしてしまった時など自分を肯定でき、幸福感を抱かせてくれます。また、女性ホルモンのバランスを整える作用があり月経に伴う不調、更年期、産後の精神状態の不安定に効果があります。
ただ、化学合成の精油もありますのでご注意ください。天然の精油は信頼のおける会社のHPによると1mlが11000円でした。安くはありません。1mlの精油を採取するのに約3kg〜5kgの薔薇の花が必要と聞くと納得がいきます。アロマテラピーで芳香療法に使うとしたら1回に1〜2滴(0・05〜0・1ml)と微量ですので金額的にちょっと安心です。
薔薇の花の香りをかぐだけでもアロマテラピーの効果があります。大通公園にはまだ薔薇が咲いているようです。花と香りをお楽しみください。

この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」487号(2026年7月6日発行)に掲載された記事です。
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著者 ●鍼灸師 |
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