正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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統合医療とは何だろうか? 第41回

     - 統合医療

手術、放射線、抗がん剤による日本のがん治療は行き詰っていると前回お話ししました。
何故行き詰ったのかは前回までにお話しした通りですが、
要はもともと自分の身内の細胞から発生したがん細胞を、その発生原因もわきまえずに
闇雲にたたきつぶすことには限界があるということです。
その原因に関してはこれも以前述べたとおり、まだ完全には解明されていません。
ただ、現在私がこれはほぼ間違いのないことだと考えているのは、
がんはその人の生き方―食事、ライフスタイル、ストレスなどの生活習慣です―
が悪いと発生するだろうということです。
従ってがんからの回復には生活習慣の見直しと変更がどうしても必要なのです。
あとで詳しくご紹介しますが、「がんが自然に治る生き方」を書いたアメリカのがん研究者、
ケリー・ターナーは、この、悪い生活習慣・ストレスとがんの関係を次のように述べています。
少し長いのですが、非常に大切な指摘であるのでご紹介しましょう。

病気とは人間の身体・心・魂のどこかのレベルで詰まっているものである。
ゴミ収集車が定期的にゴミを回収しなければ廃棄物が街中にあふれかえるのと同様に
臓器からでたゴミは免疫機構によって回収されなければ、体内にゴミが蓄積される。
この蓄積されたゴミの詰まりががんを引き起こす。従って、単にがんをたたくだけではがんは治らない。
詰まり(腫瘍)が生じた背景を追求し、再発を防ぐべきである。
身体・心・魂のつながりの回路の詰まりの原因のひとつが抑圧された感情である。
つまりストレスががんを引き起こす。ストレスは免疫システムを弱体化し、
体内のごみ(がん)を免疫システムが除去できなくしてしまう。
同様に恐れ(がんになったら早晩死ぬかもしれない)という抑圧された感情も免疫システムを狂わせる。

如何でしょうか?「がんはゴミの詰まり」という指摘は重要です。
ひょっとするとがんは私たちの体内に積もったゴミを必死で取り除こうとする装置なのかもしれません。
つまり、ゴミをたくさん食べていつのまにか自分が強欲なゴミの塊、
詰まりになってしまった、けなげな生き物なのではないでしょうか。
この考えは単なる妄想でしょうか?ケリー・ターナーの著書には進行がんから生還した1,100名の方々が出てきます。
この方々はがんをゴミの詰まりと考えて体と心、そして魂を抑圧から解放することで奇跡の治癒を得たのです。
そう考えれば、ゴミの詰まりを取り除くことこそ、がんからの回復に必要なことであるといえましょう。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」357号(2015年9月5日発行)に掲載された記事です。

著者
小井戸 一光
癒しの森内科・消化器内科クリニック 院長

癒しの森内科・消化器内科クリニック

略歴
1977年、北海道大学医学部卒業。北大第3内科入局、臨床研修を受ける。

1982 年より自治医科大学放射線科で超音波を含む画像診断や、画像を用いておこなうがん治療(IVR)に従事。

1985年より札幌厚生病院消化器内科医長。消化器疾患の診断と内視鏡・IVR治療をおこなう。

1996年より札幌医科大学放射線科助手。消化器疾患の画像診断、がんの非手術的治療の研究に従事。1999年講師、2007年准教授。この間、イギリス王立マースデン病院、ドイツアーヘン大学、カナダカルガリー大学に出向。

認定資格
日本内科学会認定内科医、日本消化器病学会専門医、日本内視鏡学会専門医・指導医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本超音波学会専門医・指導医、医学博士