抑うつ状態から抜け出すために
抑うつ症状は、日本だけでなく、世界でも大きな問題となっています。抑うつ状態を軽くしたり、そこから抜けだしたりするための生活習慣を見つけ出すことが大切です。
イランのテヘラン医科大学で行われた、抑うつ症状と食べ物飲み物との関係についての研究があります。
まずは、果物や野菜と抑うつ症状の関連を検討した研究です。2025年までに公表された研究データをさらに分析したものです。38万人の参加者と2万人以上の抑うつの事例が対象です。
これによると、果物と野菜の合わせた摂取量が多い群は最も少ない群と比較して、抑うつ症状の危険性が37%低いことが示されました。また、摂取量が1日当たり200グラムの増加ごとに、抑うつ症状の危険性が16%低下していたそうです。
これらの結果は、果物や野菜の摂取量が多いほど抑うつ症状の危険性が低いことを示しています。予防として食事戦略が有効な可能性があるようです。
次は、コーヒーや紅茶との関係です。この研究は、イランの5都市2000人弱が対象です。紅茶とコーヒーの摂取量は自己申告ですが、1日または1週間の摂取量の結果です。紅茶の摂取と抑うつ症状または不安症状との間には、有意な関連は認められなかったようです。コーヒーの摂取は、コーヒー1日1杯以上の群と飲まない(1日1杯未満)群と比較して、抑うつ症状と不安症状のリスクが低いことが示されました。ただし、自己申告です。詳細は今後の研究が必要です。
台湾ではお茶との関係も研究されています。2万人の自己申告によるうつ病とお茶との関係を分析したものです。全体として、お茶の摂取量は、自己申告によるうつ病になったことがあるといううつ病歴の低さと有意な関連が認められたそうです。この関連性は、ウーロン茶などの半発酵茶と緑茶などの非発酵茶で認められていました。しかし、紅茶などの完全発酵茶では認められなかったそうです。毎日1~2杯飲むのが良いようです。
うつ病治療も変化しています。患者自身が医療者とともに治療を選択していく。早めの相談が効果的です。
この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」489号(2026年9月7日発行)に掲載された記事です。
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